2021年8月15日日曜日

【本紹介】はじめてのグラフィックレコーディング

  出版社(翔泳社)の「ブックアンバサダー企画」(http://go.shoeisha.jp/c/axyaaty83fwQ58bG #翔泳社ブックアンバサダー )として、レビューを書いてほしいと、頂いた本。(専用のコードをいただき、出版社のサイトから注文し、送付いただく形式。)


 グラフィックレコーディングは、2年ほど前から、自分が勤めている会社でも経営側の考え方を示す一手法として、いわゆる「会社を良くするための方針検討を会社に命じられて行う組織」が会社上層部にインタビューしてその内容をグラフィックレコーディングとしてまとめて会社内に展開し始めたことで、そういった文化が生まれていることを初めて知った。それからなんとなくその言葉が気になってしまい、実は世の中でちらほら見られるようになっていることに改めて気が付いたり、会社としてもグラフィックレコーディング研修が開催されたり、組織としてなんとなく推されている感じが垣間見られるようになった。(結局研修には参加しなかったが。)

 ちょうどコロナ影響で対面打ち合わせ、ホワイトボードでのやり取りがごっそりなくなり、ほぼすべての打ち合わせがオンラインで行われるようになり、オンラインだと(弊社はSoundOnly+画面共有のみ。顔出し・動画は回線上NG)ホワイトボードに書きなぐるといったことがほぼ無くなってしまった。再び対面式会議が主流になった場合、以前の感覚を取り戻せるのか……。

 

 自分もこれまでちょこっとは絵を描いていたので、会社が提供するグラフィックレコーディングの結果イラストを見て、「いやこんなの打ち合わせ中に無理だろ難しいだろ」といった感じで見ていたが、この「はじめてのグラフィックレコーディング」本は、そういった「敷居が高い」感、「絵心がないとダメだろ?」といった「自分にはムリ」を、「グラフィックレコーディング」という共通技術としてマスターすることで、「自分でもできそうじゃない?」までうまく落とし込んでいる。

 線で構成すると人物や動きが簡単に描けること。目のパターン、口のパターンをおさえると生き生きとした表情が描けること。「きれいに見せる」ためのちょっとしたテクニック。色、影の効果的な使い方。面、線での動きの出し方。三色のペンを使う方法から、iPadを使いより時短&美しく仕上げる方法。

 途中に出てくる課題に従い(桃太郎を描いてみる等)、描いていくと、技術が確実に身についているのが分かり、実際の会議で使えそうな気がしてくる。

 まったくイラストを描いたことがない人から、多少は経験があるがスピードアップや打ち合わせをより円滑に進めるためのイラストを描く技術を習得したい人まで、一度読んで試しておくと必ず役立ちそうな、技術がしっかり説明された一冊。


↓実際に描いてみた図の一部

↓自己採点。適当に描いて、また本を読んで添削すると、学ぶところが多い。きれいに見せるには「●は●としてきちんと描く」「線と線の起点をきれいにくっつける」は重要ですね。




↓表情パターンを活用してみた例(というには今一つだが)。眉の角度、目、口の種類、丸い顔で方向の付け方等。




はじめてのグラフィックレコーディング 考えを図にする、会議を絵にする。 [ 久保田 麻美 ]

価格:2,200円
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